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漫画紹介とか

00:18

こんばんは。副会長のあまいろです。
前期本の締め切りまで2週間切ったわけですが、RBM民の原稿の進捗具合はどうでしょう?
ちなみに私はプロットすら書いてません。
コミケorインテ参加組は早割の一番早い締め切りが7月の10日なので、それも怖いですよね。
なお私はインテの原稿もプロットしか書いていない模様。
期末発表やレポート提出が増えてくるこの時期に、
大量の原稿を抱え込んだ副会長の明日やいかに!

まあそんな茶番はどうでもいいとして、今日は漫画の紹介文でも書いてみようと思います。
先日東京に行った際に、漫画喫茶に宿泊し、友人おすすめの漫画をいろいろと読みました。
まずはじめがこちら。



重版出来! 1 (ビッグコミックス)重版出来! 1 (ビッグコミックス)
(2013/03/29)
松田 奈緒子

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現在三巻まで刊行されています。
重版出来、というのは出版業界で重版が出ること(印刷した分の漫画が捌けて、新しく印刷しなおすこと)をいうそうです。
書店などでも○○第10版発行!!みたいな帯を見かけることがありますよね。
その分本が売れたということなので、出版社は大喜びです。

さて、この「重版出来」は編集者の立場から漫画を作る行程を描いた作品になります。
漫画家の視点から漫画ができるまでの工程を描いた作品はいままでにもありましたが(バクマンとか)
出版社視点の作品というのはなかなか新しいんじゃないでしょうか。
ああ、こういう風に一冊の漫画が生まれるのか、という新しい知識を得られるのももちろん、私が一番印象に残ったのはこんなセリフでした。
「なんでこんな作品が売れてるのか…? 違う、売れたんじゃない。俺たちが売ったんだ・・・」
新人作家の作品をいかに書店に売り込むのか、流行はいかにして作られるのか。
いい漫画を描き続けること、だけでは漫画業界は成り立たないのだなあ、と考えさせられる作品でした。




お次がこちら

魔法使いの嫁(1) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)魔法使いの嫁(1) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)
(2014/04/10)
ヤマザキコレ

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まだ一巻しか発売されていないのに、南草津駅前の本屋ではすでに特設コーナーが組まれていてちょっとびっくりしました。
人間の女の子が、頭が骨の魔法使いに500万ポンドという高額で、オークションで落札される話です。
とりあえず現時点では設定も全然明らかになっておらず、
ストーリー展開もわからないのですが、とにかく雰囲気が素晴らしいです。
カラーイラストではあまり目立ちませんが、モノクロページの書き込みは圧巻。
ちらりと出てくる妖精やドラゴンについての描写も非常に魅力的です。
あとチセちゃんかわいい。



そして最後がこちら
きのう何食べた?(1) (モーニングKC)きのう何食べた?(1) (モーニングKC)
(2007/11/22)
よしなが ふみ

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既刊8巻、現在続刊中。
「大奥」(江戸時代の日本に奇病が流行って、男子の人口が女性の四分の一になったことで、表向きの政治がすべて女性の手によって行われるようになったら、というIF歴史もの)で有名なよしながふみの作品です。
これだけ美化せずに淡々と同性愛を扱う漫画ってそうそうないんじゃないでしょうか。
いわゆるBL作品とはことなり、本人同士の恋愛関係よりも、ゲイカップルが周囲に与える影響について描写されています。
なんというか、性描写とかはないんですけどとってもリアル。
「そりゃ私たちだって、自分の子供が同性愛者だったら冷静な対応なんてできないわよ」
という主人公のゲイカップルに好意的な主婦のセリフが突き刺さります。
ある意味では日常物に分類されるのかもしれませんが、作品内できっちりと時間が経過していくところおも魅力の一つ。
タイトルの通り、どの話でも主人公が作る手料理がおいしそうなのもいいですね。

「きのう何食べた?」からは少し話がそれてしまうのですが、最近よしながふみにはまっています。
「きのう何食べた?」と「大奥」以外は短編集しか読んでいないのですが、どの話も頭を殴られたような衝撃を受けます。
日常生活を送る登場人物たちの、些細な感覚のずれを描写するのが上手い人、なんでしょうか。
誰か一人変わった人がいる、というのではなく自分が日常生活を送っていて出会うかもしれない人達。
しかし彼らは一人一人違う人。
ありふれた人というくくりの中でも、当然、感覚や感性は異なる。
そんな当たり前のことを書いているのに、どうしてこんなにも面白くできるんだろう。
そう思わずにはいられません。




今回紹介した作品はどれも、派手なバトルだとか、恋愛要素だとか、萌とか燃えとか、そういう一般的な漫画に求められる要素は薄いものばかりです。
しかし私は漫画にはこんなものもあるのか、こんなことも表現することができるのか、と目を覚まされたような思いをしました。
一度読んだのに、自分で購入してしまった(一巻だけだけど)ので、今度サークルルームに持っていこうと思います。
見かけて気が向いたら読んでみてください。
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